【Remote Audio Data】
NPRによって、ポッドキャストの欠点の一つが、改善されようとしているようです。
現在、ポッドキャスト配信者は、Podcastのダウンロード数を知ることができますが、
はっきりとリスナーがどこまで聞いたか、どこをすっ飛ばしたか、など
リスナーの行動の詳細を知ることはできません。
このポッドキャストの短所を克服すべく、NPRが新しいRAD(リモートオーディオデータ)という技術に取り組んでいるようです。
「NPR-led system will track podcast listening behavior」
https://www.engadget.com/2019/01/01/npr-remote-audio-data-for-podcasts/
【RADの仕組み】
仕組みを軽く調べてみましたので、自分なりに理解した内容を書いてみました。
配信者は、RAD tags (ID3 tags)をMP3ファイルの特定の個所に埋め込むことが可能。
リスナーが、そのタグがついたポイントの個所を聞くと、アプリがそれを読み取り、
指定したURLにデータを同期してくれるという仕組みになってます。
ESPN, Google, iHeartMedia, Libsyn, The New York Times, New York Public Radioなど、日本でも名が知られる大手企業もこのRemote Audio Dataに乗り気なようです。
しかも現在、NPRのAndroid版公式アプリでは、すでにこのRAS tagsは読めるようになっているらしく、ios版は2019年に対応予定とのこと。
Podcast界隈でも特に優れた番組を生んでいるNPR、さすがの取り組みです。
これが一般的になれば、リスナーがどういう聴き方をしているかある程度把握することができ、
ポッドキャスト業界の大きな一歩となりそうですね。
音声広告など、再生数がまったく把握できなかったものもある程度わかるようになるので、
今後の発展に期待です。