マイクロブログの思想をまとめた「Indie Microblogging」を読んだ感想

micro.blogについてのテキスト

以前ねじまきブログで紹介したインディーウェブの思想に則ったmicro.blogというサービス。

開発者のManton Reece氏が書いたインディーマイクロブログについての説明書かつ思想書的な文章である「Indie Microblogging」がなかなか興味深かったので軽く読んでみた。
https://book.micro.blog/

印象に残った部分を箇条書きで:

“The most valuable of all talents is that of never using two words when one will do.”
— Thomas Jefferson

という引用から始まっているのがアツい。

  • 独自ドメインを使っての発信が前提 (Part1)
  • 個人のドメイン名でブログを書くことは、Web の将来への一種の投資である
  • WordPressとTumblrについて
  • マイクロブログの投稿にタイトルをつける必要ない
  • 独自ドメインを使用する人が増えれば、必然的に Web の分散性も高まる
  • 最高のブロガーは、まず自分自身のために投稿する。
    何かを書くという行為だけで自分の考えが明確になるため、またはそれを共有することに気分が良いからです。しかし、2人がそれを見るか、100人が見るかは二の次
  • ブログへのコメントは、ブログの文章自体と同じぐらい重要
  • テクノロジーは世界を良くも悪くもする力でもない。
  • 偶然、またはほとんど注意せずに開発されたアルゴリズムは、間違いなく道を誤る。なので気をつけなければならない

 

インディーマイクロブログを定義するものとしてこの4つが挙げられていたり。

  • Better features. Learning from the user interface innovations of social networks — both the good choices and what we can do better.
  • Open standards. How the work of the IndieWeb and even older blogging APIs can improve interoperability and freedom on the web.
  • Content ownership. Why nearly everything starts with personal domain names.
  • Smaller social networks. The technical overview of Micro.blog, Mastodon, and pushback against massive social networks.

 

紹介されていたこの文章もかなり印象の残った。

「必要なウェブを選択するのはあなたです。」 —ブレント・シモンズ

 

The Internet may work better when it’s spread out, as originally designed.
インターネットはそれが分散されたときにうまくいくだろう、元々そう設計されたように。

 

フィードに関する箇所も面白かったし、
レベッカ・ブラッド著の『ウェブログ・ハンドブック』にも言及があったりして面白かった。

わりとボリューム多めなエッセイ集だけど、インディーウェブの思想がざっとまとめられているので
インターネットに触れる人全員に読んで欲しい文章だなと。

Om Malikの言葉も最後に。

「だからこそ、インターネット上に自分だけの小さな場所が必要なのだ。」
そうしないと、いつも他人の土地を耕すことになる。」

ディレクトリ型検索エンジンの現在と個人ブログのこれから

 

・個人ブログを取り戻せ! -Fediverseとブログのこれから-
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